教育事業
Educational Action
Treasury Of Education
「教材」の宝庫・対馬
環境教育・自然学習
ツシマヤマネコは、対馬の人々の営みが育んできた、里山の生きものです。
ヤマネコ保全の取り組みは、人の自然の共生を考える優れた教材です。
また、大陸の影響を色濃く残す対馬の独特な生態系は、日本の成り立ちや進化の仕組みを考える教材にもなり得ます。
歴史教育・国際交流
国境の島として、大陸と日本の懸け橋となってきた対馬の歴史。
隣国との友好をとりもち、貿易や外交によって、文化や技術の交流拠点を担ってきました。その友好の精神は、今日では様々な日韓交流イベントとして受け継がれており、平和学習にも役立ちます。
文化体験
ソバの栽培や原始神道など、日本文化のルーツとなった様々な技術や風習が、対馬では、未だ姿を変えずに残っています。
周囲にある海や山の恵みを大切にしながら、旬のものを食する島の暮らし。
その生活そのものも、現代人にとっては学びに満ちています。
学びのしま・対馬
対馬で学ぶことで、実践力のある地域づくりの担い手を育てる
離島であり、大陸と日本の中継地である対馬は、教材の宝庫である一方で、課題先進地でもあります。
全国的に進行している少子高齢化と人口減少を、対馬は先取りしています。
農林水産業の担い手不足、耕作放棄、空き家の増加、生態系の劣化、 医療・福祉サービスの不足など、過疎高齢化に伴って生じる課題も、すでに顕在化しており、待ったなしの状態になっています。
海洋資源を取り巻く問題、国際問題、有害鳥獣問題など、あらゆる問題を、全国に先駆けて経験しているのが対馬なのです。まさに将来の日本の縮図といってもよいでしょう。
現場で学ぶことで、課題どうしの「つながり」をとらえることもできます。目の前の現象だけではなく、それを生じさせて いる原因を前へ前へと探っていく。その現象が要因で発生しうる問題を先へ先へと想像する。 対馬で学び、そこから日本を、世界を考える。生きた学問として、将来の地域づくりの担い手を育てることができる環境が、 対馬には整っています。